2020.9.7

ふいに子どもがもうそろそろ大人の域に入ってくる予兆がする。心も体も。「9〜11歳の頃(女の子)が最後のイノセンスがある時期で(中略)性的にくっきりしていない存在」と川上未映子が書いていた。まさに今が最後のそんな時期、確かにそうなのかもしれない。その後は自身(自意識)と周囲の目や無言の圧力とでもいうのか、そういうものに振り回されるもんな〜。今思えば眩しいほどのキラキラした時間はチクチクする時間でもあった訳で、我が子がどのように過ごしていくのか気になるところ(今から!?)。

2020.9.6

宿の付近にお住まいのある知人に連絡し、一緒にお茶をすることに。山の中腹にあるロケーション最高かつ、貸し切り状態のカフェで女子会。我が子は初対面にも関わらず、弾丸トークを繰り広げ、止まらず。私も色んな話をしたかったのだが付け入る隙も無い。帰宅後聞くと「〇〇さんと初めて会った気がしなかったんだ、前から知ってた人みたいだった」んだそう。ニコニコとずっと話を聞いてくれてありがたい。帰りしな、湯葉好きの我が子の為に直売所にも連れて行ってもらい刺身湯葉、一番湯葉、油揚げなど購入しホクホクで帰路に着いた。珍しく喧嘩もせず、良き旅時間だった。

2020.9.5

今日は休みを取って、近場でGOTOトラベル。道中には茶畑が広がり、今時期の田んぼの、何とも表現し難い綺麗すぎる黄金色、また那須とは異なるこんもりとした山々の深緑を愛でながらドライブ。行き交う車もほぼ無く、快適〜。一時間足らずで宿周辺に到着し、少し観光するもあまりの暑さに眩み早々チェックイン。そそくさと温泉へ。その時点でまだ15:30。まだ時間も早かったためガラガラの浴場。贅沢〜。さっぱりした後はひたすら部屋でゴロゴロ読書三昧。“正しい温泉旅館の過ごし方”の手引きに載りそう(そんなの無いけど)。夕食も美味しくて、アルコールも飲み放題で、食べすぎて身体を真っ直ぐに出来ない幸せな状況になる。子どもも大満喫。

2020.9.4

最近子どもはYouTubeで知ったアイドル?(顔はイラストのお面)にハマっている様で、狂ったように同じ曲を聴いている。ライブ映像なんかも観ているのか、コール&レスポンスの練習もしていて、「行ってみたいなー」とポロっというので、絶対絶対ライブに行くべし!生で観る感動は別次元!今のうちからお小遣い貯めておきな!とつい熱がこもる。でも、いいなぁ、あの例え様のない感動を初めて味わえるなんて。何事でも“初めて”は強烈な印象を残すけれど、ライブ(もといコンサート)に行き、震えて涙が止まらなかった中2の冬は、絶対忘れられない。

2020.9.3

川上未映子と穂村弘の“たましいのふたりごと”を車のリコール点検待ち中に読む。教訓:外出先で穂村さんの本を読んではいけない。何故ならニヤニヤが止まらないから。P.41『喧嘩』とかP.46『牛丼』とか、思い出しただけでもニヤついてしまう…。でもそれだけでなく、表現のしようが思いつかない様な事象をサラッと掬うような言葉のセンスというか、がとにかく好きだし、流石歌人だなぁ。P.86『お菓子』の中で「子供の頃に憧れた気持ちに匹敵するものはもういまは無い。どんなにゴージャスなケーキを見たり食べたりしても、当時のお菓子に感じた輝きには及ばない(中略)性的には“童貞”と言うけど子供は何百倍も純粋な童貞なんだね。【世界童貞】って言うか」これに集約。

2020.9.2

ふと、信号待ちで手の甲を見たら、しみが増えていて愕然。茶色のと白いものが混在している。何もケアしていないもんなぁ。まるで父親の手の様だと思い出した。ずいぶん会っていない気がするけれど元気かな、とぼんやり思う(メールによると両者共に元気そうだが)。顔のしみも白斑というのか、そんなのがいつの間に大きくなっていて、茶色よりいいかなと全然気にしていなかったのだが、ネット情報によると結構マズいんじゃないかという気分になる。しかし毎日目の前で見ているのはピッチピチのツヤッツヤのお肌や髪の毛(我が子)な訳で、ふと鏡に映る自分や今日気付いた手の甲とか、雲泥の差にどんより。

2020.9.1

高校時代からの友人であり、私を黒磯に引き寄せた人より、立派なシャインマスカットの箱が届く。開封してみると『祝10周年』の熨斗が付いていた。ウッカリ!今日でSOMA JAPON10歳だった!!本気で忘れており、今日のカレンダーには【リコール修理9:00am】と赤いペンでデカデカと書いてあるのみ。本人忘却にもかかわらず、こうして覚えていてくれるなんて…(感涙)。同封の手紙には、“小さな、でも強力な支えでもあるわこちゃん”と書いてあり、その通りだなぁと思った。働くのは子どものため、とは全く思っていない私だけれど、この人(子ども)が居るから私は大丈夫、という訳の分からない自信の様なものを与えてくれたことは間違いない。一応今日はこんな記念の日であるからして、いつもありがとねと伝えたけれど「あ、そ」みたいな感じで、ピンとはきていない模様。

2020.8.31

我が子の夢は目下スパイ、そして近頃は漫画家、作家!?とか。今日も学校で色々と見聞きしてきた模様。まずは深刻な表情で、気になるクラスのお友達の様子を探ってきたみたいだけれど、それについては私も(口には出さないけれど)心配している案件だったので、二人して心配だねーと言い合うに留まる。ちなみにこの会話は回転寿司屋のテーブルでしていたのだが、食事を終えて車に乗り込むと即座に今度は私たちの席付近にいた「カップルがイチャイチャしてた」「彼氏の口元に付いていたご飯粒を彼女がもう、付いてるよ〜♪とか言って取ってあげてそれを食べたんだよ!」とかまた別のヤンチャそうな男子グループの「態度が悪かった」「あたしたち、さっさと食べて出てきて正解だよ」とか言う。私、呆然。全く周囲に気付いていなかった(食べ物しか見てない)自分と、あんなに色々お喋りしていたはずなのに、周りのことまでこんなに見えてる我が子に戦慄。

2020.8.30

大好きなファミリーと大好きなお店でランチ。子ども同士は何度も遊んだりお泊まり会をしたりしていたが、意外にもみんなでご飯は初めてで私たちは一カ月前から指折り数えていた。3歳頃から知っている、今や専門学校生のお兄ちゃんも来てくれて、案の定、話は尽きず瞬く間に時間は過ぎていった(まさしくtime flies!)。お互いに色んな事があったし、勿論お互いに知らない様々な大変なこともあったかと思うけれど、今こうして皆んな揃って健康に美味しいご飯を食べられる、ことが奇跡のよう。感慨深い時間でもあったと同時に我が子が大好きなお姉さんに久々に会えた喜びでテンション爆上がりで大変な事に…。

2020.8.28

ネット(SNS)に関わる犯罪の匂いプンプンの、めちゃくちゃ怖い話を当事者に近い立場の人から聞いた。今騒いでいるウィルス以上に、いつ巻き込まれてもおかしくない事柄なのだと背筋が凍る。「知らない人についていかない」という文言からはもう卒業しないとならないのかもしれない。「知らない」のレベルが違う気がするから。ネット上で親密だと錯覚していたらそれは「知っている人」や簡単に「友達」になってしまうんだろう。勿論良い面もあるだろうけれど、それは分別がつくようになってからだし、自分で自分の責任を負えるようになってから。様々な機器や状況が変容する中で手にできなかったり、ようやく手にしたりしつつ何とか操作している自分と異なり、いわゆるデジタルネイティブの我が子とは大きな乖離があるのも事実。私が勉強しなくては!