2017.12.19

西加奈子「まく子」を一気読み。小学生5年生の男子が主人公。なんで男子のこんな、あんな気持ちがわかるのだろうか。そして、主人公は自分がそれはそれは多くの細胞の集まりで出来ていて、しかもそれは日に日にと言うより、毎秒ごとに変化していく、だから自分自身だって昨日の自分とは既に違うんだということ、そして、自分とみんなは全く異なるものだと思っていたけれどその細胞(魂?)を行き来させながら毎日生きている訳で、もしかしたらぼくはみんななんじゃないか、と思い至る。「ぼくたちは、誰かと交わる勇気を持たないといけない。(中略)あの人はぼくだったかもしれないと、想像する勇気を持たないといけない。誰かを傷つけたら、それはほとんどぼくを傷つけているのと同じことだ。」

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