2020.6.29

松村圭一郎『うしろめたさの人類学』を読む。エチオピアの人たちの他人との関わり合い方や距離感はすごく羨ましく思えると同時に、非常に面倒くさいとも思う。普段自分と他人は全く別なものと思っているけれど、自分だって明日はどうなるか分からない訳で、そう考えた時に全てをひっくるめて受け入れ、受け入れられている社会に不安は無いだろうな…。エチオピアは決して経済的に豊かな訳ではないかもしれないが、自分と異なる人や物事が普段は見えない様になっている今現在の日本(や自分)は果たして幸福と言えるのかしら…と考えさせられる一冊。繰り返し読みたい。